メタボロミクスのLC-MS実務 ― 検出した25,230の特徴量は、892の分析種だった【2026年版】
ノンターゲットのLC-MSメタボロミクスでは、1回の測定で数万の「特徴量(feature)」が検出される。 しかしその数は測定できた代謝物の数ではない。大腸菌の実データを系統的に注釈した研究は、 25,230の特徴量が892のユニークな分析種にまで減ることを示した。28分の1である。 本記事は、なぜ1つの代謝物が何十もの特徴量に分裂するのか、その縮退が統計の検出力をどう削るのかを 原著の数値で追い、そのうえでプールQCの置き方・受入基準(検出率・RSD・D-ratio)・ シグナル補正という品質管理の実務を、ガイドライン論文と109報の実態調査から整理する。