カテゴリ: クロマトグラフィー

21 件の記事

GC×GC徹底解説 ― 変調周期を決めた瞬間に、一次元で稼いだ分離をどれだけ捨てるかが決まる【2026年版】

GC×GC徹底解説 ― 変調周期を決めた瞬間に、一次元で稼いだ分離をどれだけ捨てるかが決まる【2026年版】

GC×GC(包括的二次元ガスクロマトグラフィー)は、極性の違う 2 本のカラムを変調器でつなぐ手法である。 だが「包括的(comprehensive)」は装置の名前ではない。満たすべき条件の名前である。 総説の定義はこうだ ――「(i) 試料のあらゆる部分が 2 つの異なる分離を受けるか、二次元クロマトグラムが 試料全体を代表しており、かつ (ii) 一次元で得られた分離(分離度)が本質的に保たれていること」。 この (ii) を落とすと、二次元の絵は出るが一次元で稼いだ分離を壊しているだけになる。 条件は変調周期が握っており、目安は「一次元ピークの標準偏差以下(tmod ≤ 1σt)」=1 ピークあたり 4 回以上の切り出し。ただし Blumberg は 2〜3 回で足りると導いており、この 4 という数字自体が確定していない。 実際、Davis-Stoll-Carr の式に代入すると、tmod = 1σ なら分離能の損失は 9 % だが、tmod = 3σ では 41 % を失う。本記事は、包括的の定義、変調周期と MR、ラップアラウンド、熱変調と流路変調のハードウェア (液体窒素は 1 日 150 ユーロ、"cryogenic" という言葉の誤用まで)、検出器に課される 100 Hz の要求、 そして GC³ が到達した 35,000 のピークキャパシティまでを、原著の数値で追う。

LC装置本体の選び方 ― カタログの耐圧より、ドウェル容量がメソッドの移管可否を決める【2026年版】

LC装置本体の選び方 ― カタログの耐圧より、ドウェル容量がメソッドの移管可否を決める【2026年版】

LC 装置のカタログを開くと、まず目に入るのは最高使用圧力である。だが装置を入れ替えたときに実際に困るのは 圧力ではない。**グラジエントが形成される点からカラム先端までの容量 ―― ドウェル容量**である。 Waters は同社システム間のペプチドマッピング移管で、Arc Premier(1080 µL)から Alliance iS Bio(1669 µL)へ 移したときに保持時間が 0.64 分ずれたと報告している。差は 589 µL。この 0.6 mL 弱が、システム適合性を 落としうる。しかも影響は一様ではなく、ドウェル容量が小さいと早く溶出するピークの分離は悪くなり、 遅く溶出するピークの分離は良くなる。混合モード相では溶出順序そのものが変わった例もある。 本記事は、ドウェル容量の定義と 2 通りの測り方、実機の公称値、移管時に起きること、差の容量ぶんだけ グラジエントを前倒しする補正、高圧混合と低圧混合の選択、定流量と定圧の違い、1250〜1500 bar という 現行の耐圧が何を買うのか、そして 2 µL² の装置分散がピーク生成速度を半分にする話までを、原著の数値で追う。

キラルカラムの選び方 ― どのカラムが効くかは予測できないと、メーカー自身が書いている【2026年版】

キラルカラムの選び方 ― どのカラムが効くかは予測できないと、メーカー自身が書いている【2026年版】

逆相のカラム選びには理屈がある。logP と pKa を見れば当たりはつく。キラルだけは違う。 Phenomenex は自社のキラルカラム選択の手引きに「どの固定相がよい分離を与えるかを正確に予測することは できない。したがってスクリーニングが必要である」と書き、Daicel は 1,100 件を超える分離例データベースを 提供したうえで「これらの指針は経験的観察に基づくものであり、あなたの化合物の分離を正しく予測しない かもしれない」と添えている。カラムを売る側が予測不能を明記している分野は、他にほとんどない。 さらに厄介なのは、同じセレクターでも被覆型と固定化型でエナンチオマーの溶出順序が逆になることだ。 ケトプロフェンで選択性と分離度をわざと揃えて比較した報告では、順序が入れ替わるだけで微量エナンチオマーの 定量限界が 0.03 µg/mL と 0.10 µg/mL、3.3 倍違った。メタノールをエタノールに替えるだけで順序が変わる系も、 同じカラム・同じ溶媒で等エナンチオ選択温度が 2000 ℃ 超と −82 ℃ に分かれる化合物対もある。 本記事は「この化合物にはこのカラム」の表を作らない。予測できないものを手順で決めるために、 固定相の系統、被覆型と固定化型の実像、スクリーニング設計、溶出順序を動かす 5 つのレバー、添加剤と平衡化、 FDA と ICH Q6A が実際に要求していること、分取へのスケールアップまでを一次資料の数値で追う。

SEC/GPC(サイズ排除)徹底解説 ― その分子量は、標準物質と条件に依存すると局方が書いている【2026年版】

SEC/GPC(サイズ排除)徹底解説 ― その分子量は、標準物質と条件に依存すると局方が書いている【2026年版】

サイズ排除クロマトグラフィー(SEC/GPC)は、分子量を測る方法として使われている。だが日本薬局方 〈2.05〉は、分子量の求め方を説明した直後にこう書いている ――「得られた分子量は、用いた分子量標準物質と 分析条件に依存する」。これは注意書きではなく、この手法の定義そのものである。SEC が分けているのは分子量 ではなく溶液中の広がり(流体力学的体積)で、同じ溶出位置でも棒状のエポキシ樹脂はポリスチレンより 分子量が 40〜50 % 低い。しかも較正の前提は狭分散標準ですら成り立っておらず、30 kDa の単分散標準を 注入量 4 µL と 50 µL で流すと、較正曲線上は 10〜40 kDa と 20〜40 kDa という別々の「分布」に見える ―― 光散乱で測れば、どちらも 30 kDa 付近の狭い分布である。タンパク質側ではさらに厄介で、SEC は測って いる最中に試料を変える。精製した二量体を再注入すると単量体と三量体が生まれ、カラム通過で有意な質量が 失われる。ある抗体では完全回収に 400 mM の NaCl が必要だったが、別の報告では NaCl はむしろ損失を 増やしアルギニンが効いた。分離原理、較正の限界、光散乱による絶対測定、二次相互作用、凝集体分析の 落とし穴までを一次資料の数値で追う。

移動相・緩衝液調製の実務 ― その pH は、どこで測った値か

移動相・緩衝液調製の実務 ― その pH は、どこで測った値か

「移動相の pH は ±0.2 以内」。薬局方が許す調整範囲としてよく引かれる数字だが、その pH が どこで測った値なのかは意外に意識されていない。日本薬局方は「移動相の水系組成の pH」、 USP は「移動相の調製に用いる水性緩衝液の pH」と書いている ―― どちらも有機溶媒を混ぜる前の値である。 ところが分析種の解離を実際に支配するのは混合後の pH で、両者は別物だ。混合溶媒中の pH には 三つのスケールがあり、しかも熱力学的に正しいスケールは 25℃ 以外では標準緩衝液が存在しないため 直接測れない。2024年には「異なる組成の移動相の pH は本来比較できない」として統一 pH の提案も出た。 本記事は JP19 と USP〈621〉の条文、pH スケールの原著、緩衝塩の溶解限界の実測データを原典で確認し、 緩衝液の選び方・濃度・析出・混合方式・調製法までを整理する。

揮発性成分をGCに入れる4つの方法の選び方 ― 試料量を増やしても感度が上がらない理由

揮発性成分をGCに入れる4つの方法の選び方 ― 試料量を増やしても感度が上がらない理由

静的ヘッドスペースで感度が足りないとき、まず試料量を増やそうとする。しかしそれが効くのは 分配係数 K が相比 β よりずっと小さいときだけで、水によく溶ける成分では何も変わらない。 逃げ道は3方向しかない ― 濃縮を足す(SPME・ITEX)、平衡を捨てる(パージ&トラップ)、 気体を直接捕まえる(熱脱着)。それぞれ別の代償を払う。本記事は DFG MAK 委員会の分析法文書、 EPA TO-17、査読論文を原典で確認し、支配式 cg = c0/(K+β) から始めて、SPME の収着相が 0.6 µL しかないという制約、吸着剤を表面積で選ぶ根拠、相対湿度 90% 超では安全サンプリング量を 10 分の 1 にするという規定、そして固体試料で唯一まともに定量できる MHE までを、数値で整理する。

LC検出器の選び方 ― 「ダイナミックレンジ4桁」は「直線範囲4桁」ではない【2026年版】

LC検出器の選び方 ― 「ダイナミックレンジ4桁」は「直線範囲4桁」ではない【2026年版】

LC検出器の選定は、まず「発色団があるか」で分岐する。無ければ RI・ELSD・CAD といったユニバーサル検出器に 進むが、そこからカタログの数字が急に読みにくくなる。CAD の「ダイナミックレンジ4桁」は、Thermo 自身の技術資料に 「準直線なのは 1.5〜2 桁だけ」と書かれている。ELSD の検出限界は減衰設定ごとに変わる。そして両者とも非線形なので、 高濃度標準1点から S/N を外挿した検出限界は「completely meaningless」だと、そのメーカー自身が明言している (実測では外挿値と実測値が 5〜13 倍ずれた)。本記事は Agilent・Waters・Thermo の仕様書と技術資料、 そして査読論文を原典で確認し、ノイズ仕様がなぜ横並び比較できないのか、光路長と分散のトレードオフ、 蛍光検出器のカタログに「>500」と「>3000」が併記される理由、そして UHPLC でセル容量とデータ収集速度が どこまで効くのかを、数値で整理する。

イオンクロマトグラフィー徹底解説 ― 感度を決めているのはカラムではなくサプレッサである【2026年版】

イオンクロマトグラフィー徹底解説 ― 感度を決めているのはカラムではなくサプレッサである【2026年版】

イオンクロマトグラフィー(IC)は「HPLCの一種」と説明されがちだが、 実際には検出の問題を解くために独自の装置系を発達させた別種の技術である。 溶離液そのものが導電性なので、電気伝導度で検出するには溶離液を先に消す必要がある。 この「消す」装置がサプレッサで、ICの感度・ベースライン・トラブルのほとんどはここで決まる。 本記事は、サプレッサ電流の計算式(メーカーマニュアルの実式)、電解式溶離液生成の到達濃度、 4 µm粒子カラムが高圧ICを要求する理由、EPA/ISO公定法の検出限界の実数、 そしてマトリックス除去カートリッジの「洗いすぎると回収率が落ちる」実測表までを、 一次資料で確認して整理する。

前処理・SPEカラムの選び方 ― pKaで収着剤が決まり、ベッド質量で上限が決まる【2026年版】

前処理・SPEカラムの選び方 ― pKaで収着剤が決まり、ベッド質量で上限が決まる【2026年版】

SPEカートリッジのカタログは、収着剤名と充填量が並ぶだけで「どれを選べばいいか」を教えてくれない。 しかし選択のロジック自体は単純で、分析対象の pKa が収着剤の種類を決め、収着剤の質量が 処理できる試料量の上限を決め、ベッドボリュームが必要な溶媒量を決める。 本記事は、シリカC18をポリマー系が置き換えた理由(水濡れ性)、強/弱イオン交換を pKa で選ぶ規則、 「ベッド質量の5%(シリカ)〜10%(ポリマー)」という容量則、乾固を省くµElutionの実測差、 そしてSPE・SLE・LLEを同一試料で比較したメーカー実測データを、一次資料で確認して整理する。 あわせて、ICH M10 が回収率について何を要求し、何を要求していないかを条文で確認する。

分析法バリデーションが30年ぶりに変わった ― ICH Q2(R2)とQ14の国内適用を条文で読む【2026年版】

分析法バリデーションが30年ぶりに変わった ― ICH Q2(R2)とQ14の国内適用を条文で読む【2026年版】

分析法バリデーションの拠り所だった平成7年・平成9年の2通知(旧Q2A・旧Q2B)が統合され、 令和7年10月9日付けで「分析法バリデーションに関するガイドライン」として置き換わった。 同日、まったく新しい「分析法の開発に関するガイドライン」(ICH Q14)も発出されている。 本記事は、通知本文が列挙する7つの改正点を原文で示したうえで、「範囲」から「報告値範囲」への 用語の変化、真度と精度を組み合わせて評価してよくなったこと、そして頑健性とシステム適合性が Q2からQ14へ移動したという構造変化を整理する。さらにQ14のATP・エスタブリッシュトコンディションが 承認後の変更にどう効くのかまで、条文に即して扱う。

2D-LC徹底解説 ― ピークキャパシティの積が「絵に描いた餅」になる理由と、その回避策【2026年版】

2D-LC徹底解説 ― ピークキャパシティの積が「絵に描いた餅」になる理由と、その回避策【2026年版】

2D-LCの分離能は「両次元のピークキャパシティの積」と説明される。しかしこれは、 一次元の溶出液を十分な頻度で切り出せて、かつ二次元が一次元とまったく異なる選択性を持つ、 という理想条件でしか成立しない。実際にはアンダーサンプリング補正係数βと空間占有率で割り引かれる。 本記事は、Murphy-Schure-Foleyの「8σ幅に3〜4回」という基準、Davis-Stoll-Carrのβ=√(1+3.35(ts/w1)²)、 再平衡3秒という実測の下限、Agilentのアクティブ溶媒モジュレーションの希釈倍率、 そして「2Dへ移すとLOQが悪化し溶媒消費が10倍以上になる」という代償までを、原著論文とメーカー技術資料で確認して整理する。

GC徹底解説 ― カラム・注入法・検出器を「選ぶ」ための原理と数値【2026年版】

GC徹底解説 ― カラム・注入法・検出器を「選ぶ」ための原理と数値【2026年版】

GCの条件は「なんとなく前任者のまま」で回ってしまう。しかし分離を決めているのは 固定相の選択性であり、ピーク形状を決めているのは気化室で起きる物理現象であり、 定量下限を決めているのは検出器の原理である。本記事は、カラム(固定相・内径・膜厚・長さ・相比)、 注入法(スプリット/スプリットレス/PTV/オンカラム、ライナー容積と気化膨張、フォーカシング)、 検出器(FID・TCD・ECD・NPD・FPD・SCD・BID)を、メーカー公式資料に載っている数値で整理する。 加えて2026年最大の実務課題である「ヘリウムから水素へのキャリアガス転換」を、 必要な注入口圧力・カラム寸法・イオン源の反応・安全対策まで具体的に扱う。

HILIC徹底解説 ― 逆相で保持しない極性化合物を、水層と平衡化から攻略する【2026年版】

HILIC徹底解説 ― 逆相で保持しない極性化合物を、水層と平衡化から攻略する【2026年版】

逆相で保持しない極性化合物を分離する手段がHILIC(親水性相互作用クロマトグラフィー)である。 高有機溶媒の移動相を使い、固定相表面に形成される水に富んだ層への分配で保持する——という説明が 広く使われてきたが、2023年の定量的な研究は、分配が支配的な化合物と表面吸着が支配的な化合物が 混在することを示している。本記事では保持機構を最新の知見で整理し、固定相・移動相・緩衝液の選び方、 そして実務で最も事故が多い「試料希釈液」と「平衡化」——新品カラムに60〜80カラム容量が必要という 逆相の常識との違い——を、メーカー公式ガイドと論文を根拠に解説する。

HPLCトラブルシューティング ― 圧力・保持時間・ピーク形状を体系的に切り分ける【2026年版】

HPLCトラブルシューティング ― 圧力・保持時間・ピーク形状を体系的に切り分ける【2026年版】

HPLCの不調は、背圧・保持時間・ピーク形状・ベースラインという限られた症状に集約される。 しかし同じ症状でも原因は装置・カラム・移動相・試料に散らばっており、思いつきで手を動かすと 遠回りになる。本記事は切り分けの手順を軸に、圧力上昇の犯人を下流から順に特定する方法、 温度1℃で保持時間が1〜3%動くという事実、平衡化を「時間」ではなく「カラム容量」で考える理由、 テーリングの化学的原因と物理的原因の分け方、ブランクグラジエントによるゴーストピークの発生源特定、 そして500〜2000注入というカラム寿命を伸ばす運用までを、公開されている技術資料を根拠に整理する。

JP19 クロマトグラフィー総論〈2.00〉 ― SN比の改正と、公定法で「条件を変えてよい」範囲【2026年版】

JP19 クロマトグラフィー総論〈2.00〉 ― SN比の改正と、公定法で「条件を変えてよい」範囲【2026年版】

第十九改正日本薬局方(JP19)が2026年4月10日に告示・同日施行された。改正された 一般試験法19項目の筆頭がクロマトグラフィー総論〈2.00〉で、その中身はSN比の計算法の改正 ――ノイズ測定範囲が「半値幅の20倍」から「少なくとも5倍」へ一本化された。本記事では この改正点を原文で確認したうえで、〈2.00〉の実務的な本体である「4. クロマトグラフィー条件の調整」 を読み解く。L/dp の −25%〜+50%、流量・注入量・グラジエント時間の換算式、温度やpHの許容幅、 そして変えてはいけないもの。公定法を再バリデーションなしでどこまで速くできるのかを、 条文の数値に基づいて整理する。

残留溶媒分析の実務 ― ICH Q3C(R9)がJP19〈2.46〉に入り、乾燥減量の使い方が変わった【2026年版】

残留溶媒分析の実務 ― ICH Q3C(R9)がJP19〈2.46〉に入り、乾燥減量の使い方が変わった【2026年版】

第十九改正日本薬局方(JP19)で一般試験法〈2.46 残留溶媒〉が改正された。中身は ICH Q3C(R9)の国内実装で、変わったのは「分析方法」のたった数十文字――クラス3の溶媒しか ないときに乾燥減量のような非特異的方法を使う条件が明確化され、バリデーションで 溶媒の揮発性の影響を考慮することが求められるようになった。本記事では条文の差分を原文で示し、 そのうえで残留溶媒分析の全体像――3つのクラスと限度値、オプション1と2、ヘッドスペースGCの 標準条件、操作法A/B/Cの使い分け、そしてヘッドスペース法が効かない7つの溶媒――を実務の順に整理する。

UHPLCカラム技術の深掘り ― 有効粒子径・動力学プロット・耐圧・金属不活性化【2026年版】

UHPLCカラム技術の深掘り ― 有効粒子径・動力学プロット・耐圧・金属不活性化【2026年版】

UHPLCカラムを「どれを買うか」ではなく「なぜ効くか」の工学から深掘りする技術記事。 コアシェル粒子の正体を有効粒子径(de)で定量的にとらえ、van Deemterの先にある 動力学プロット(kinetic plot)で「時間×効率×圧力限界」を一枚で読む。sub-2µm粒子が UHPLC専用機を要求する理由(背圧∝1/dp²・摩擦熱と縦横の熱勾配)を実測データで示し、 2020年代の新しい軸である金属不活性化カラム(MaxPeak HPS等)がオリゴ核酸・リン酸化合物の 回収率をどう変えるかまで、2025年の新製品を実例に整理する。入門者と分析現場の両方に向けて。

HPLC/UHPLCカラムの選び方 ― 分離モード・固定相・粒子・細孔径で迷わない実践ガイド【2026年版】

HPLC/UHPLCカラムの選び方 ― 分離モード・固定相・粒子・細孔径で迷わない実践ガイド【2026年版】

HPLC/UHPLCのカラム選びを、現場で迷わないための意思決定の順番で整理する実践ガイド。 まず分離モード(逆相/HILIC/SEC・IEX)を分析対象の極性・分子量から決め、次に固定相化学 (C18/C8/フェニル/PFP/HILIC)とUSP L分類、シリカ・ハイブリッド(BEH)・コアシェルの違い、 粒子径とvan Deemter・背圧のトレードオフ、細孔径(小分子100Å/タンパク質300Å)、 カラム寸法、メソッド移管の勘所までを、入門者と分析現場の両方に向けて解説する。

SFC徹底解説——超臨界CO₂・キラル分取・グリーン分析の実践知

SFC徹底解説——超臨界CO₂・キラル分取・グリーン分析の実践知

SFC(超臨界流体クロマトグラフィー)を技術深掘り。超臨界CO₂の物性(液体並みの密度・気体並みの低粘度・高拡散)から、van Deemter で見る速度の優位、CO₂+モディファイアの移動相設計と背圧レギュレータ(BPR)、Torus/Trefoil などアキラル・キラル固定相、Waters ACQUITY UPC²/Shimadzu Nexera UC/Agilent 1260 Infinity III SFC の現行ライン、SFC-MS 連結、キラル分取・製薬の不純物探索・脂質/天然物・バイオ分析への応用、そして HPLC/GC との使い分けまで、現場で使うための実践知を整理する。

【2026年版・徹底解説】クロマトグラフィー最新技術動向 ― カラム物理から2D分離・SFC・水素GCまで

【2026年版・徹底解説】クロマトグラフィー最新技術動向 ― カラム物理から2D分離・SFC・水素GCまで

クロマトグラフィーの最新動向を、装置カタログの紹介にとどめず「なぜそうなるか」の物理から解説する保存版。 van Deemter式とピークキャパシティの基礎、表面多孔質(コアシェル)粒子がsub-2µm全多孔質に背圧半分で匹敵する理由、 UHPLCの摩擦熱と系内拡散の限界、二次元分離(LC-LC/mLC-LC/LC×LC)の直交性とアクティブ溶媒モジュレーション、 mAb・オリゴ核酸のバイオ医薬応用、SFC/UPC2、GCの水素キャリアガス移行とGC×GC、検出器とグリーン分析化学まで、 入門者の足場と専門家の読み応えを両立させて2024〜2026年の最前線を整理する。

オリゴ核酸医薬の不純物解析 ― IP-RP・HILIC・2D-LC-MSで複雑なプロファイルを解く

オリゴ核酸医薬の不純物解析 ― IP-RP・HILIC・2D-LC-MSで複雑なプロファイルを解く

アンチセンス(ASO)やsiRNAなどオリゴ核酸医薬の不純物解析を、原理から実務まで出典つきで解説する。 固相合成由来のショートマー(n-1)/ロングマー、脱プリン、ホスホロチオエート(PS)→PO変換やPSジアステレオマーという 難物を、ゴールドスタンダードのIP-RP LC-MS、直交するHILIC、そしてハートカット2D-LCのオンライン脱塩で解きほぐす。 HFIPとPFAS問題、非特異吸着(NSA)対策、HRMS/イオンモビリティ、EMA 2024の閾値まで、入門者にも専門家にも届く形でまとめる。