【2026年4月施行】PFAS分析の実務ガイド ― 同位体希釈法で測る 40 物質のうち、自分の標識体を持つのは 24 物質しかない
2026年4月1日、PFOS・PFOAが水道水の水質基準項目に格上げされ、水質検査が努力義務から 法的義務になる。基準値は合算50 ng/L、検査頻度はおおむね3か月に1回以上。ng/L の定量を成立させる 同位体希釈法は「目的物質と同じ挙動をする標識体」が前提だが、米国 EPA Method 1633A が測る 40 物質のうち 自分自身の標識体で補正できるのは 24 物質で、残り 16 物質は別の化合物の標識体で代用している。本記事は、告示法 (別表第45)の改正で何が変わったか(濃縮倍率10〜1000倍の柔軟化、標準液の冷凍6か月保存)を 押さえたうえで、ng/Lオーダーの定量を成立させる4つの技術的勘所 ― 固相抽出(WAX系/SDVB系)、 13C標識内部標準による同位体希釈法、PTFE排除とデイレイカラムによる装置由来汚染対策、 分岐異性体の扱い ― を実務目線で解説する。さらにTOPアッセイ・AOFといった総量指標と、 それらが捉えられない超短鎖TFAという死角、EPA・ISO・EU DWDとの国際比較までを整理する。