HILIC徹底解説 ― 逆相で保持しない極性化合物を、水層と平衡化から攻略する【2026年版】
逆相で保持しない極性化合物を分離する手段がHILIC(親水性相互作用クロマトグラフィー)である。 高有機溶媒の移動相を使い、固定相表面に形成される水に富んだ層への分配で保持する——という説明が 広く使われてきたが、2023年の定量的な研究は、分配が支配的な化合物と表面吸着が支配的な化合物が 混在することを示している。本記事では保持機構を最新の知見で整理し、固定相・移動相・緩衝液の選び方、 そして実務で最も事故が多い「試料希釈液」と「平衡化」——新品カラムに60〜80カラム容量が必要という 逆相の常識との違い——を、メーカー公式ガイドと論文を根拠に解説する。