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顕微FTIRと赤外イメージング ― 0.65 µm の画素で撮っても、分解能は 12.3 µm のままである【2026年版】
分光

顕微FTIRと赤外イメージング ― 0.65 µm の画素で撮っても、分解能は 12.3 µm のままである【2026年版】

顕微FTIR のカタログには「空間分解能 1.1 µm」と書かれている。しかしその 1.1 µm は画素の大きさであって、 分解能ではない。SOLEIL の研究グループは、0.65 µm 角の画素で撮れる装置について「この対物の最適な空間分解能は 波長 10 µm で 12.3 µm」と書いた。エアリーディスク1個が 281 画素に写っているという意味である。 しかも分解能は波数で変わり、指紋領域の両端で 4.9 倍ちがう。ではカタログの画素は無意味なのか ―― 逆である。 ナイキストの要請は「画素は分解能より細かくなければならない」であって、最適画素は分解能の 2.44 分の 1 になる。 この二つを混同したまま運用すると、高精細な像が返す組成が狂う。同じ毛髪の同じ位置で、脂質/タンパク比が コンフォーカルの 2〜4 分の 1 に出た実測例を軸に、画素・開口・倍率が「像の細かさ」ではなく 「スペクトルの正しさ」をどう壊すかを、原典の数値と筆者の計算で整理する。

マイクロプラスチック分析 ― 50 µm 未満の粒子は、個数の 98 % を占めて質量の 0.014 % しかない【2026年版】
分光

マイクロプラスチック分析 ― 50 µm 未満の粒子は、個数の 98 % を占めて質量の 0.014 % しかない【2026年版】

カリフォルニア州は飲料水中のマイクロプラスチックを「1 µm 超〜5,000 µm 未満」と定義したうえで、下限 50 µm の赤外法と下限 20 µm のラマン法を同時に公定法として採択した。定義と方法の下限が食い違ううえ、個数で数える方法と質量で測る方法は同じ試料に逆向きの重みを掛けている。べき乗則の粒径分布で計算すると、50 µm 未満は個数の 98 % を占めながら質量では 0.014 % にしかならない。