タグ: #プロテオミクス

3 件の記事

イオンモビリティMS徹底解説 ― CCSは「測った値」ではない【2026年版】
質量分析

イオンモビリティMS徹底解説 ― CCSは「測った値」ではない【2026年版】

イオンモビリティMSは m/z に「形・大きさ」の軸を足す技術として普及したが、その軸の目盛である 衝突断面積(CCS)が何なのかは、しばしば誤解されている。分野の報告ガイドラインは一行でこう述べる ―― 「イオンモビリティが測っているのは移動度であって、表面積ではない」。移動度 K は SI にトレーサブルだが、 CCS はそこから数学モデルを通して導かれた量で、SI にトレーサブルではない。だからガイドラインは 「較正は CCS ではなく移動度で行え」と勧告する。分解能の数字にも同じ種類の罠があり、時間軸で測った Rp と CCS 軸で測った Rp は別物になる。本記事は報告ガイドライン原文・相互ラボ検証・2026年の SLIM対サイクリック直接比較を原典で確認し、DTIMS/TWIMS/TIMS/DMA/FAIMS の違い、分解能の読み方、 CCS がどこまで同定に使えるか、そして2026年の装置動向までを整理する。

AI・機械学習が変える分析化学 ― スペクトル自動解析の最前線【2026年版】
データ解析

AI・機械学習が変える分析化学 ― スペクトル自動解析の最前線【2026年版】

AI・機械学習は、分析化学の「測る」より下流――スペクトルや クロマトグラムを読み解く解析工程を急速に変えつつある。NMRからの構造推定、 質量分析による未知化合物・ペプチドの同定、クロマトの保持時間予測、そして 複数手法をまたぐ「基盤モデル」まで、2026年時点の最前線を手法別に整理し、 あわせて過学習・データリーケージ・再現性といった避けて通れない落とし穴と、 分析者が果たすべき役割を、入門者と現場の研究者の両方に向けて解説する。

【2026年版・徹底解説】質量分析の最新技術動向 ― Astralの原理から4Dプロテオミクス・ネイティブMS・空間オミクスまで
質量分析

【2026年版・徹底解説】質量分析の最新技術動向 ― Astralの原理から4Dプロテオミクス・ネイティブMS・空間オミクスまで

質量分析(MS)の最新動向を、アナライザーの動作原理から徹底解説する保存版。 Orbitrap Astralの「30mの非対称トラックとロスレス伝送(80%超)」がなぜ約10倍の速度・感度・分解能を生むのか、 timsTOFのTIMS/PASEFによる4Dプロテオミクス(保持時間×CCS×m/z×強度)、EAD/UVPD/SIDなど解離法の多様化、 DDA/DIA/狭窓DIAの取得戦略、メガダルトンを測るネイティブMS・電荷検出MS(CDMS)とAAV遺伝子治療QC、 そして単一細胞・空間オミクスのMSイメージングまで、2023〜2026年の最前線を入門者と専門家の双方に届ける。