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JP19 クロマトグラフィー総論〈2.00〉 ― 条文の換算例どおりに移すと、16 分の試験は 6.4 分になり、溶媒は 7 分の 1 になる【2026年版】

JP19 クロマトグラフィー総論〈2.00〉 ― 条文の換算例どおりに移すと、16 分の試験は 6.4 分になり、溶媒は 7 分の 1 になる【2026年版】

第十九改正日本薬局方(JP19)が2026年4月10日に告示・同日施行された。改正された 一般試験法19項目の筆頭がクロマトグラフィー総論〈2.00〉で、その中身はSN比の計算法の改正 ――ノイズ測定範囲が「半値幅の20倍」から「少なくとも5倍」へ一本化された。本記事では この改正点を原文で確認したうえで、〈2.00〉の実務的な本体である「4. クロマトグラフィー条件の調整」 を読み解く。L/dp の −25%〜+50%、流量・注入量・グラジエント時間の換算式、温度やpHの許容幅、 そして変えてはいけないもの。条文が載せている換算例をそのまま計算すると、150 mm・4.6 mm・5 µm・2.0 mL/分の 16 分グラジエントは、100 mm・2.1 mm・3 µm・0.7 mL/分の 6.4 分になり、1 回あたりの移動相は 32 mL から 4.5 mL に減る。 公定法を再バリデーションなしでどこまで速くできるのかを、条文の数値に基づいて整理する。

UHPLCカラム技術の深掘り ― メーカーが言う「最大 50 % 低背圧」は、有効粒子径の定義から計算で出てくる【2026年版】

UHPLCカラム技術の深掘り ― メーカーが言う「最大 50 % 低背圧」は、有効粒子径の定義から計算で出てくる【2026年版】

コアシェルカラムの広告文句「sub-2 µm 並みの効率を、低い背圧で」は、メーカー自身が公開している 有効粒子径(de)の定義から計算で出てくる。Phenomenex の資料は Kinetex 2.6 µm の de を 1.7 µm と書き、 van Deemter 式の A 項には物理粒子径 dp を、C 項には de を使う。背圧は dp の 2 乗に反比例するので、 同じ効率を出すときの圧力比は (2.6/1.7)² = 2.34、つまり 57 % 低い(筆者計算)。同じ資料の粒子寸法 (固体核 1.9 µm・シェル 0.35 µm)から多孔体積を出すと全多孔粒子の 61 % しかなく、これが分取で 負荷量が落ちる理由になる。摩擦熱も同じく計算できる。圧力の仕事が全部熱になるなら 1000 bar で水は 24 ℃、 アセトニトリルは 57 ℃ 上がるが、実測(赤外サーモ、2018)は水 +16.6 ℃・ACN +12.8 ℃ と順序が逆転する。 その理由まで、一次資料と査読論文で確かめる。

HPLC/UHPLCカラムの選び方 ― α を 0.05 上げた分を段数で買うなら、カラムは 3.6 倍の長さになる【2026年版】

HPLC/UHPLCカラムの選び方 ― α を 0.05 上げた分を段数で買うなら、カラムは 3.6 倍の長さになる【2026年版】

分離度の式を日本薬局方〈2.00〉の定義から組み立てると、分離係数 α を 1.05 から 1.10 に動かした効果を 理論段数で埋め合わせるには、段数を 3.6 倍=カラムを 3.6 倍の長さにする必要がある。だからカラム選びは 「長さ」より先に「固定相」で決まる。HPLC/UHPLCのカラム選びを、分離モード(逆相/HILIC/SEC・IEX)→固定相化学 (C18/C8/フェニル/PFP/HILIC)とUSP L分類→シリカ・ハイブリッド(BEH)・コアシェル→粒子径とvan Deemter・背圧→ 細孔径(小分子100Å/タンパク質300Å)→カラム寸法→メソッド移管の順に、局方と査読論文の原文にあたって整理する。