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キラルカラムの選び方 ― どのカラムが効くかは予測できないと、メーカー自身が書いている【2026年版】

キラルカラムの選び方 ― どのカラムが効くかは予測できないと、メーカー自身が書いている【2026年版】

逆相のカラム選びには理屈がある。logP と pKa を見れば当たりはつく。キラルだけは違う。 Phenomenex は自社のキラルカラム選択の手引きに「どの固定相がよい分離を与えるかを正確に予測することは できない。したがってスクリーニングが必要である」と書き、Daicel は 1,100 件を超える分離例データベースを 提供したうえで「これらの指針は経験的観察に基づくものであり、あなたの化合物の分離を正しく予測しない かもしれない」と添えている。カラムを売る側が予測不能を明記している分野は、他にほとんどない。 さらに厄介なのは、同じセレクターでも被覆型と固定化型でエナンチオマーの溶出順序が逆になることだ。 ケトプロフェンで選択性と分離度をわざと揃えて比較した報告では、順序が入れ替わるだけで微量エナンチオマーの 定量限界が 0.03 µg/mL と 0.10 µg/mL、3.3 倍違った。メタノールをエタノールに替えるだけで順序が変わる系も、 同じカラム・同じ溶媒で等エナンチオ選択温度が 2000 ℃ 超と −82 ℃ に分かれる化合物対もある。 本記事は「この化合物にはこのカラム」の表を作らない。予測できないものを手順で決めるために、 固定相の系統、被覆型と固定化型の実像、スクリーニング設計、溶出順序を動かす 5 つのレバー、添加剤と平衡化、 FDA と ICH Q6A が実際に要求していること、分取へのスケールアップまでを一次資料の数値で追う。

SFC徹底解説——超臨界CO₂・キラル分取・グリーン分析の実践知

SFC徹底解説——超臨界CO₂・キラル分取・グリーン分析の実践知

SFC(超臨界流体クロマトグラフィー)を技術深掘り。超臨界CO₂の物性(液体並みの密度・気体並みの低粘度・高拡散)から、van Deemter で見る速度の優位、CO₂+モディファイアの移動相設計と背圧レギュレータ(BPR)、Torus/Trefoil などアキラル・キラル固定相、Waters ACQUITY UPC²/Shimadzu Nexera UC/Agilent 1260 Infinity III SFC の現行ライン、SFC-MS 連結、キラル分取・製薬の不純物探索・脂質/天然物・バイオ分析への応用、そして HPLC/GC との使い分けまで、現場で使うための実践知を整理する。